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2011.11.28  だんしがしんだ


落語界の巨星、立川談志さんが亡くなられたね。

 俺は一時期落語にハマった時期があって、
古典落語の本を読み漁ったりビデオを借りてきて観ていたコトがあった。
今でもテレビでやっているとずっと観ているのだれど、未だに生の寄席というのを観れたコトがない。
こういう物は文献や映像で勉強するのではなく、実際に生で体感してみるコトが一番だとは思っていたのだけれど。

 昨日放送されていた「情熱大陸」を偶然観るコトが出来たのだが、立川談志さんをドキュメントしたもので、すごく印象に残る番組だった。

「落語とは、人の業の肯定である」

これは立川談志さんが言った言葉だ。
色んな解釈があると思うが、「人生は成り行き」というのが談志さんの座右の銘であるらしく、
要するに自分のようなだらしがない人間を許してくれるのが落語というものだ、というようなコトをおっしゃっていた。
古典落語というものには、アル中の働かない夫であったり、ずる賢い旦那さんであったり、正直すぎてお間抜けな丁稚だったりといった、基本的にダメな登場人物しか出てこない。
それらの基本的な事は上方落語でも現代落語でも創作落語でも同じで、人間の業、つまり人間特有のだらしなさみたいな物、昔も今も変わらない深い人情が、落語という文化に詰め込まれているのだ。
だらしなくない人間というのは面白くない。
何事も完璧な人間というのは笑いのネタにもならないから、もともと町民の娯楽である落語というのはそういう文化になっている。

 立川談志という人は、自分自身の全てで、落語という文化を体現していたように思う。
破天荒で歯に衣着せず、たくさんの問題発言も話題になり、政治家になっても
「公務なんかより酒の方が大事に決まってんだろ」
と物怖じもせず国民の前で発してしまい、そのポストから下ろされてしまう。
そんな生き方自体が落語のようなものだなぁと。
あの人は真の落語家だったのだなぁ、と思う。

 昨日の情熱大陸で深く印象に残ったのはのはこんなシーン。
もう幾度目かの病気からやっと復活したが、噺家の生命線である喉は病気によって潰れ、かつての声の輝きは戻らなくなっていた。
高座に上がったが、自分の講座に納得が出来なくて、もう落語はやりたくないと言って再び落語を封印した談志さんに、もう一度落語をやってくれないか、と頼み込むが、最後の最後までどうしても乗り気になれない談志さん。
いざイベント当日、ひと通り漫談や小噺を披露して、これはサービスだからと言って、遂に落語を披露した。
そのネタは「落語チャンチャカチャン」という談志さんオリジナルのネタで、名作古典落語のメドレーであった。
時々言葉に詰まりながらも、談志さん流のアドリブで最後まで客を笑わせて、
最後にニカッと笑顔を見せ深々とおじぎをする姿は、特に談志さんに造詣が深くない俺でさえも、目頭が熱くなるものがあった。
高座を降り楽屋に戻ると、そこには号泣する娘さんがいて、嗚咽を漏らしながら談志さんに発した言葉は、
「カッコ良かったよ、家にいちゃもったいない。落語やろうよ」だった。
微かに表情を緩め、静かに「うん」と言った談志さんは再び病床につくまで、堰を切ったように何度も高座に上がり、談志流の古典落語を披露して人々を笑わせたのだ。

 思えば亡くなったというニュースをテレビで見た時も、その光景は芸能人が亡くなったとは思えない、少し異様なものだった。
ニュースキャスターやコメンテーター、かつての友人と紹介された毒蝮三太夫さんも、生前の談志さんの思い出を辿る面白い話ばかりして、誰もが悲しみにくれた訃報のという伝え方ではなく、終始笑いに包まれていたような雰囲気だった。

「だんしがしんだ。」

スポーツ誌の一面にこの言葉がでかでかと載ったのを見た時は、マスコミってのは何て不謹慎なんだと思ったが、今改めて考えると、ちょっと違う。
彼は自分の人生にまでも見事にオチをつける、生まれながらの落語家なのだ。



 もう一度、落語を観てみたいと思った。
近々必ず寄席に行こう。
そこにはきっと、笑いと人情に満ちた世界が溢れているはず。

アレもコレも、人の業である。

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